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会計相談室
ROUとLease liabilityのStatement of cash flowでの表示はどのように行うか
2026年2月13日

「譲謙(ゆずけん)さん、決算が忙しくなってきたんじゃが、リース取引のキャッシュフロー表での掲載方法を教えてくれんか?」会社経営者の鬣(たてがみ)は、おもむろに会計コンサルタントの譲矢謙吉(ゆずりやけんきち、通称、譲謙)に聞いた。
「はい、承知しました。リースを借りている方の会計処理ですね?」
「そうじゃ。」
「リースにはオペレーティングリース(Operating Lease)とファイナンスリース(Finance Lease)があります。それぞれ、会計処理方法が異なります。」
「どっちとも教えてくれんか?」
「はい、わかりました。どちらのリース取引でも、リース使用権(Right of Use:ROU)資産とリース負債(Lease Liability)、それに利息費用(Interest Expense)がでてきます。」
「そこら辺は理解しておる。」
「それだと話しやすいです。ただ、利息費用はオペレーティングリースでは計算上出てくるだけですのでご留意ください。」
「まずは、ROU資産です。こちらは、オペレーティングリースでもファイナンスリースでもキャッシュフローには影響を与えないので、キャッシュフロー表には直接出てきません。出てきてもネットインカム(Net Income)からネットキャッシュ(Net Cash)への調整項目(Adjustment to reconcile net income to net cash)になります。」
「そうか、それじゃ、Amortizationというところか。」
「そうです。」
「それじゃ、リース負債の記載方法には違いがあるのか?」
「はい、あります。オペレーティングリースではリース負債ではなく、リース料金の支払額をOperating Activityに記載することになります。ファイナンスリースでは、支払利息はOperating Activityですが、リース負債の支払額はFinancing Activityに載せることになります。これはオペレーティングリースのリース負債とファイナンスリースのリース負債の性質が全く異なると考えられているからです。」
「ほう、何が違うんじゃ?」
「オペレーティングリースのリース負債がサービス契約の将来の支払義務とみなされているのに対して、ファイナンスリースのリース負債は借入金として考えられています。」
「それじゃ、オペレーティングリースでは支払利息はないということか?」
「その通りです。オペレーティングリースでは支払利息という概念はありません。」
「それじゃ、ROUも考え方が違うのか?」
「はい呼び方は同じでも性質は全く異なります。オペレーティングリースのROUは、サービス利用のための権利を表しています。その金額に価値としての意味はほとんどなく、リース費用を定額法(ストレートライン)で計上すための計算上の調整残高でしかありません。したがって、償却費用はLease expenseとなります。一方、ファイナンスリースのROUは、実質的な資産の購入であり、通常の固定資産と同じ扱いになります。したがって、償却費用はAmortization Expenseとなります。」
「ほう同じ名前でも、まったく性質が違うとは、びっくりした。ありがとう。」
米国公認会計士齊藤事務所 (www.satollp.com, info@saitollp.com):齊藤幸喜
