会計相談室
2024年1月19日 14:00:00
QuickBooksのBankingの利用方法
「譲謙(ゆずけん)さん、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。」会社経営者の鬣(たてがみ)が会計コンサルタントの譲矢謙吉(ゆずりやけんきち、通称、ゆずけん)におもむろに新年のあいさつをした。
「鬣さん、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。」
「さっそくじゃが、新年早々、会計の質問をしてもよいか?」
「もちろんです。」
「わしの会社では経理課でQuickBooksを使用しているのじゃが、Bankingという機能を使用すると、えらい記帳が簡単になると聞いたんじゃが、本当か?」
「はい、本当です。最近、Bankingという名称からBank Transactionという名称に変更になったようです。QuickBooks自体はサブスクなので、ソフトウエアの提供者によって、利用者に断りなしに頻繁に機能の更新や名称の変更が行われます。」
「それは、ついていくのが大変じゃ。ところで、そのBank Transactionでは、いったいどんなことができるんじゃ?」
「基本的な機能は、会社の銀行取引が自動的にQuickBooksに取り込まれるということです。」
「それが、どうしたんじゃ?」
「人が取引のインプットをする必要がなくなります。」
「なに、それはすごいな、それじゃ、インプットミスはなくなるということか?」
「はい、そうです。インプットミスは全くなくなります。次にその取り込んでいく作業をAddといいますが、それを行うと記帳と同時にBank Reconciliationが終了していきます。」
「なに、そんなことも自動的に行うのか、たまげた。」
「最後がすごいのですが、インプット作業で入力した科目をQuickBooksが自動的に覚えていくのです。最初のインプットで勘定科目さえ正しく入力すれば、その後は、自動的に正しく仕訳をしていきます。」
「それじゃ、人はいらなくなるのう。」
「そんな日が近い未来に訪れるかもしれません。」
「それ以外に何か便利な機能はあるか?」
「はい、今まで説明したのは、主に銀行取引の便利な機能の説明でしたが、Bank Transactionではクレジットカード取引も取り込むことができます。」
「なに、クレジットカード取引もか?それはすごいのぉ。」
「はい、クレジットカード機能を取り込むとクレジットカードの支払日ではなく、クレジットカードの使用日にインプットがなされていきます。」
「へーそれはすごい。今までわしの会社では、クレジットカード会社への支払日に経費インプットをしていたぞ。それじゃだめか?」
「クレジットカードの請求は半月から1か月くらい遅れてくるのですが、そのような記帳方法では、経費が使った日に計上されなくなり、経費の計上に期ずれが生じてしまいます。何といってもBank Transactionを使用すれば、経費を使った日に自動的にQuickBooksに取り込むので、経費の計上に期ずれが生じません。もちろん、インプットミスもありません。」
「ほう、それはすごいな。早速、うちの経理に教えてあげよう。ありがとうな。」
「どういたしまして。」
米国公認会計士齊藤事務所 (www.saitollp.com, info@saitollp.com):齊藤幸喜