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税金相談室

法人所得税支払額の開示強化

2026年6月26日

法人所得税支払額の開示強化

Q. ASU 2023-09の改訂により、法人所得税の支払額に関する開示がより詳細に求められているることになりました。その具体的な内容について教えてください。

 

A. Accounting Standard Update (ASU) 2023-09(Income Taxes: Improvements to Income Tax Disclosures)は、所得税に関する注記開示の透明性向上を目的とした改訂基準です。この更新では、実効税率の調整表において主要項目の詳細開示が求められるほか、キャッシュ・フロー計算書に関連する所得税支払額についても、連邦・州・外国別の区分開示が義務化されました。さらに、外国税については総額の5%以上を占める国ごとに個別開示が必要となり、税負担の地理的分布がより明確になります。


 これにより、財務諸表利用者は企業の実際のキャッシュベースの税負担や各国における税務ポジションをより詳細に理解することが可能となります。一方で、多国籍企業においては、国別・管轄別に税金支払データを正確に集計・管理する体制の整備が不可欠となり、税務および経理機能の連携強化が重要な対応ポイントとなります。

適用時期については、上場企業は2025年以降の年次報告から適用され、非上場企業(中小企業を含む)は2026年以降の年次報告から適用されます。この改訂は、税務情報の透明性および比較可能性の向上を目的とした重要なアップデートといえます。


陳 博 (Bo Chen)

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