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税金相談室

2002年6月20日 22:00:00

予定納税過少納付 ペナルティーの回避方法

Inage Hawaii

予定納税過少納付ペナルティーの回避方法を教えてください。 予定納税とは、支払いを必要とする税金の予想金額を、年度の途中で年4回に分割してIRSへ払い込むことを指します。自由業者は予定納税によって納税を行う義務があります。給与所得者でも、投資所得など、給与以外の収入が多額にある場合は、やはり予定納税をしておく必要があります。それは、給与支給額に対して行われる源泉徴収の金額だけでは確定税額として十分ではないためです。 ●ペナルティーの回避  申告書上計算される最終的な税金額である確定税額と、源泉徴収および予定納税による納付額との差額が還付金額または追加納税額となることは周知の通りです。  追加納税額が1000ドル以上となる場合は、予定納税過少納付ペナルティーが課される可能性があります。ペナルティーは四半期毎にIRSによって定められる連邦利率(2002年第1および第2四半期分は年率6%)を適用して計算します。  ペナルティーを回避するためには、年度内の源泉徴収および予定納税による税金納付額が確定税額の90%以上であればよいわけですが、将来の金額である確定税額を的確に予測することは困難を伴います。そこでIRSは予定納税のセーフハーバー(安全圏)ルールを規定しています。前年度の確定税額を基準とした金額を年内に納付してあれば、たとえ源泉徴収および予定納税による税金納付額が90%に満たなくてもペナ ルティーが課されないことになっています。  2001年の調整総所得(AGI)が15万ドル未満(夫婦個別申告7万5000ドル未満)の納税者の場合、2001年の確定税額の100%が源泉徴収および予定納税による税金納付額であれば、申告書上の追加納税額が1000ドル以上となってもペナルティーは課せられません。2001年の調整総所得額(AGI)が15万ドル超(夫婦個別申告7万5000ドル超)の納税者の場合、2001年の確定税額の112%を納めます。4分の1ずつを4月15日、6月17日、9月15日、2003年1月15日までに払い込みます。郵送納付は、フォーム1040ESに小切手を添付して所定のIRSセンターで行います。インターネットまたは電話による電子納付、クレジットカード(アメックス、ディスカバー、マスター・カードのみ)による払い込みも可能です。 ●フォームW―4の記入法  税金の納付額を増やすには、予定納付のほかに給与から差し引かれる源泉徴収の見直しをする方法があります。フォームW―4(Employee’s Withholding Allowance Certificate)に記入するAllowance(家族の人数)を(ゼロ)にします。(フォームW―4、ライン5)。さらに、毎回の給与から一定金額の追加税金を源泉徴収するように要請することもできます(フォームW―4、ライン6)。こうして給与所得者の源泉徴収税を給与以外の所得(投資所得、一時所得など)の税金納付に充てることが可能です。  控除が多額にあり(住宅ローン支払利子、固定資産税など)、多額の税金還付がある納税者は、給与から差し引かれる源泉徴収税の減額を会社に申し込むこともできます。これにより、1年後にまとめて還付を受ける代わりに、給与の手取金額を増やすことができます。フォームW―4のライン5に記入する数字(家族の人数)を増やすと源泉徴収の金額が減ります。 米国公認会計士 大島 襄会計士事務所所長 大島襄

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