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会計相談室

2015年9月28日 13:00:00

コーポレートカルチュアって何?

Inage Hawaii

「譲矢謙吉(ゆずりやけんきち)さん、最近コーポレートカルチュアという言葉を耳にしたんじゃが、何かわかるか?」会社社長の鬣(たてがみ)は、会計コンサルタントの譲矢に聞いた。


「鬣さん、それは企業の買収や合併、または会社再建のときに聞いたのではないですか?」


「そうじゃ、よくわかったのう?実はわしの友人が今度会社を買うので、コーポレートカルチュアがどうのこうの、これがあっていないと結局買収をしても失敗するとか言っておったんじゃが、肝心のコーポレートカルチュアの意味が分からなくて話しについていけなかったんじゃ。」


「そうですか。わかりました。コーポレートカルチュアは日本語訳をすると企業文化です。」


「なーんだ。文化鍋だったのか。」


「ちょっと違います。それではまず、コーポレートカルチュアを理解するための3つの分野をお話します。」


「何じゃ。それは?」


「まず、組織自身の分野です。そこには、企業理念、組織の柔軟性、規則や手続き、自立成長か買収による成長か、1人の管理かチームかなどがあります。次に顧客の分野です。これには請求の方法、顧客層、従業員が顧客に与える影響、特注品か一般品かなどがあります。最後に会社オーナーの分野です。これにはオーナーの報酬決定方法、オーナーとの契約、報酬のレベルと範囲などがあります。」


「何か難しいのう。」


「そうですね。言い換えるとその組織に所属している人の行動パターンといってもいいかもしれません。基本的にすべての組織はコーポレートカルチュアをもっています。しかし、それらを定義したり組織にどのような影響を与えているかを説明するのは難しいかもしれません。」


「じゃ、具体的にどうやったらコーポレートカルチュアを知ることができるのじゃ?」


「身近なところでは、ウェブサイト、ツイッター、会社建物の外観、会社内部の装飾、最初の挨拶、ビジネス上の紹介内容、従業員の外部に対する評価、ブランド名、広告、会社の装いなどです。」


「そんなところでコーポレートカルチュアが分かるというのか?」


「そうです。しかしながら、きちんとコーポレートカルチュアを理解していないと別の会社を買収した時や新しい社長として招かれたときに、即失敗を意味するとまで言われています。その他の注意すべき点は、部門間抗争が会社に起きた場合にはコーポレートカルチュアの失敗と言われています。それはひとえに経営者のリーダーシップが不足しているために起きます。」


米国公認会計士齊藤事務所 (www.saikos.com):齊藤幸喜

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