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会計相談室

2016年11月20日 14:00:00

ビジネスと幸せの関係は?

Inage Hawaii

「鬣(たてがみ)さん、会社のなかに幸せは取り込まれていますか?」会計コンサルタントの譲矢譲吉(通称譲謙(ゆずけん)は会社経営者の鬣に尋ねた。


「なんだ、やぶからぼうに、もちろん考えておるわい。だが、それはいったい何を言っているのだ?」「従業員の幸せや満足感を向上させることが企業の成功に影響をあたえるかどうかです。」


「それはわからんのう。」


「我々会計士には幸せの3要素があると論文が出ています。第一に必ず達成したいという強い願望(ゴール)を持つことです。そのゴールを達成することに重要な意味を見出しています。それらが、CPAとしてのビジョンを創り出します。第二に家族や友人にもシェアしてもらえるような仕事での目的、エキサイト、パッションです。第三に自主性の確保です。組織の上の人間になると下のレベルの人よりもよりも、意思決定できることがらが増えます。人々はあまりマイクロマネジメントをされることを好みません。むしろ、満足度を下げます。」


「そうか、それで、しあわせと会社の関係は何じゃ?」


「スポーツイベントなどに参加するとわかるのですが、幸せを感じている人々は他の人たちを助けていることに気付きます。幸せな人は他の人も幸せにします。他の人を助けます。難しい話も容易にします。そしてまわりに好意的な雰囲気を与えます。もしも、従業員が嫌々仕事をしていると、先に述べた幸せの効果はすべてなくなり、会社の生産性がかなり落ちてしまうことを意味します。」


「そうか、従業員が幸せを感じて働いてくれると生産性はぐーんと上がっていくということだな。」


「その通りです。」


「それじゃ、幸せとはなんじゃ?」


「ソクラテスは幸せは徳または善行であり、体ではなく魂から得られるものだと言っています。さらに、幸せとは人々の願望であり、最終(目標)であって無条件によいものであるとしています。また、幸せは外部要因には頼らないと言っています。それよりもどのようにして外部要因を使うかによると言っています。同じだけのお金があって、それを使っても、賢い人がお金を正しい使い方をすればその人の人生はよりよくなりますが、無知な人が同じ金額のお金を使っても無駄に使ってしまい、以前より悲惨な人生になってしまうかもしれません。お金は条件でしかなく、賢い人に使われてこそ初めて活きることになります。人類はすべて生まれながらに幸せになりたいと思っており、幸せは努力で入手可能なもので教授可能なものといえます。」


「何かわかったような、わからないようなだな。」


「参考に2016年の各国の幸せランキングがあります。それらは、一人当たりのGDP、健康に人生を過ごせる年数、社会福祉、政治や経済の安定状況、個人の自由な選択ができるか、寄付金の金額などによって評価されています。1位デンマーク、2位スェーデン、3位アイスランド、4位ノルウェー、5位フィンランドです、アメリカは13位で日本は53位でした。」


「そうか、これからは会社で働いてもらっている従業員が幸せになれるように頑張るぞ。」


米国公認会計士齊藤事務所 (www.saikos.com, info@saikos.com):齊藤幸喜

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