税金相談室
2025年4月7日 13:00:00
アメリカの年金制度:受給資格と申請時期について

Q.アメリカ在住ですが、退職することを考えています。退職後は、妻と共にSocial Security Benefitを受給したいと思います。年金の受給資格や申請時期について教えてください。
A.一般的な会社では、60代で(Benefit)を受けることが出来るように、社会保障税(Social Security Tax)として所得の12.4%の拠出をしています。社会保障税は、従業員と会社双方が6.2%ずつを負担しています。年金受給の時期と資格などについて以下に説明します。
Social security benefit の受給資格について:
• 62歳以上であること。
• アメリカの会社に10年またはそれ以上勤務し、社会保障税を支払い、40クレジットを取得していること
社会保障税を支払うことで、年間最大4クレジットの社会保障クレジットを取得できます。社会保障クレジットの詳細については、以下をご参照ください。
Read our publication:How You Earn Credits
アメリカでは、ソーシャルセキュリテイ番号にて、社会保障税を支払った年数を追跡することで年金受給資格の有無を判断します。下記のサイトにてAccountを作成し、ご自身の状況を確認することが出来ます。
Create an Account or Sign In : Social Security
1. 本人が受け取る場合
10年以上働いて社会保障税を支払ったて40クレジットを取得している場合には、その情報に基づいて給付金が算出され、毎月の給付金を受給することが出来ます。
2. 配偶者が受け取る場合
受取人が配偶者の場合、本人が退職年齢で受け取るであろう給付金額の最大50%の金額を受け取ることが出来ます。両者の受給可能な金額を比べて高額の方の金額を受給することが出来ることになります。
申請時期について:
62歳から70歳までの期間、いつでも申請をすることが出来ます。遅く申請をすればするほど、月々に支給される金額は多くなります。
Social SecurityのWebsite: Social Security (ssa.gov) にて口座を開設し、62歳から70歳までの様々な年齢の申請時期の受給金額を確認することが出来ます。
または、最寄りのSocial Security Administrationへ行き、窓口にて口座を開設して相談することも出来ます。
申請時の必要書類について:
一般的な申請での必要な情報や書類は以下の通りです。
• Social Security Card、またはSocial Security Number
• Birth certificate (出生証明書)
• 出生証明書の原本、発行機関が認証した証明書のCopy
• 米国生まれでない場合は、出生した国で合法的に認められた証明書(例:日本の戸籍謄本の原本)
• 前年のW-2 Form及び個人税申告書Copy
• 受給時の振込先銀行口座情報
• 銀行名、アカウントナンバーなどの情報
注)不足の書類があった際には、後日提供することが求められます。すべての書類を提出した時点で申告が行われます。
年金受給時期の計画を立てて、受給希望時の給付額を確認して申請時期を決めることをお勧めします。申請にはある程度の時間を要しますので、ご自身の最適なタイミングを見極めることが大変重要です。
その他の詳細については、Social Security Home Pageをご覧ください。
Social Security in retirement : Social Security in retirement | SSA
北村喜美子