税金相談室
2023年4月28日 13:00:00
IRSを装った詐欺について
Q. Tax申告の時期からか、先日、私宛ににIRSからのメッセージが留守番電話に入っていました。過去の申告において、支払い不足があるので電話で問い合わせるようにとの内容で、フリーの電話番号を伝えていました。このような電話にはどのような対応をすれば良いのでしょうか?
A. 近年、日本でも電話や電子メールによる様々な詐欺が横行し問題となっていますが、アメリカでも同様にIRSを名乗る詐欺グループによる被害行為が増えていて問題となっています。
そのような電話があった場合には、すぐに電話を切り会話をする必要はありません。
メッセージの電話番号へ折り返し電話をする必要もありません。
以下は、IRSが絶対に行わない連絡方法です。
*IRSは、何か問題があっても電話で連絡をすることはありません。
*IRSは、電子メール、テキストメッセージやFaxで連絡をすることはありません。
*IRSは、追徴金を電話対応で支払わせることはありません。
*IRSは、クレジットカード、個人情報などを聞いてくることはありません。
IRSになりすまし、「過去の申告で支払い不足がある。」「直ぐに支払うことで延滞金は免除となる。」「そのために、プリペイドカードや銀行口座、個人情報が必要である。」「支払いを断れば逮捕される。」などと脅し個人情報を盗み出そうとする手口が多いようです。IRSからは、どのような場合であっても電話で連絡してくることはなく、必ず郵送でレターが送られます。
IRSでは、このような被害を防ぐために、IRS公式サイトには「Dirty Dozen」というタイトルで注意喚起を促しています。
IRS公式サイト
Dirty Dozen | Internal Revenue Service (irs.gov)
英語力のない移民や高齢者がターゲットとなっている手口が多いので、IRSがどのような方法で連絡をしてくるのかを理解することが詐欺を防ぐ一番の方法です。通常、IRSが連絡を行う時は書面での通知に限られます。電話や電子メールで連絡をする事は一切ありません。
IRSを装ったこのような詐欺行為は、申告期間中に集中して発生しているので、2月から4月の間は特に注意が必要です。
北村喜美子