会計相談室
2011年8月30日 13:00:00
米国のBookkeepingについて (4)
Q. 米国のBookkeeping会社で提供しているサービスはどのようなものでしょうか?
A. Bookkeeping会社では、通常次のようなサービスを提供しています。
• Bill input
• Cash disbursements
• Invoicing
• Cash receipts
• Bank reconciliation
• Onsite instruction
• Monthly maintenance
• PC banking
• Credit card
• Debit card
• Onsite service
• Secretary service
• Inventory
以上の処理をクラウド上のBookkeepingソフトウェアとクラウド上のPCバンキングを使用することで、効率的に処理を行うことができます。もしも、米国進出をする際に米国に経理責任者を置けない場合や事業の効率化で米国に経理責任者を置かないことにした場合、アウトソーシングとして米国のBookkeeping専門の会社に上記のインプットを代行させる方法が考えられます。この場合でも、最終的な承認や会計のコントロールは日本の経理の責任者が行います。
手順としては、経費の支払を例にとると次のようになります。
①ベンダーからの請求書を現地で受け取ります。
②その請求書の支払い指図を、現地の担当者がBookkeeping会社にPDFで送ります。
③それと同時に、そのE-Mailを日本の経理責任者にもccで送付しておきます。
④Bookkeeping会社は、その証憑を基にウェブを通して会計ソフトウェアとPCバンキングに支払いのインプットを行います。内部統制の観点から、ここでは支払いは実際にはなされません。支払いの準備のみです。
⑤そのインプットはE-mailを通して自動的に日本の経理責任者に送られます。日本の経理責任者は、内容に問題がなければ、支払いの承認をPCバンキング上で行い、米国内でベンダーへの支払いが自動的になされ取引が完了します。
ここで、驚くべきことは、この会計ソフトは月々の使用料が13ドル台からスタートしていることと、PCバンキングの使用料は完全に無料で、支払いの際に切手代や手数料のような特別な料金は徴収されないということです。これは、従来の小切手を発行する方法よりもかなりコストを下げることが可能となります。
以上のようなサービスのほか、Bookkeeping会社では以下のようなサービスを提供していることも少なくありません。
• Payroll gross up
• Payroll processing
齊藤幸喜