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会計相談室

2011年5月23日 13:00:00

米国のBookkeepingについて (1)

Inage Hawaii

Q.米国のBookkeepingについて、まず注意する点は何かを教えてください。   


A.Bookkeepingをする上で、まず押さえなければならないことは、会社に関係する人々が何をしているのか、また、何を必要としているのかを理解することです。

会社の関係者には、会社自身、得意先、仕入れ先、政府、銀行、会計士等があります。 まず、会社が欲している情報としては売掛金や買掛金の増減、時間やマイルの測定、従業員への支払い、売上税の金額、予算、受注書や分割請求書の作成、仕入れ注文や作業指図書の作成、棚卸し資産の流れ、品物の製造、複数地点からのユーザーデータへのアクセス、現金主義または発生主義によるレポートの作成、請求書、小切手、仕入れ、仕訳の作成、ソフトウエアの使用、固定資産の有無、測定方法の異なる棚卸し資産の売買などがあります。 

得意先や仕入れ先が必要とする情報としては、売り上げや仕入れに際しての支払いの条件、または、注文を円滑にするために、特別な情報を売り上げ注文や仕入れ注文に要求されるのか否か、支払い期間、掛け仕入れまたは掛け売り上げの上限はいくらに設定されるのか、得意先によって同じ製品やサービスでも異なるレートが設定されているのか等です。 


政府の必要とする情報は次のような報告書です。

個人または法人所得税申告書、売上税、給与税、公共事業入札関係資料、監督官庁のレポート等です。

 銀行が必要とする情報は、オンラインバンキングが使用されているか、オンラインバンキングは会計ソフトとリンクしているか、会社はクレジットカードまたはデビットカードのアカウントを持っているか、会社は借入金を会計ソフトに取り込んでいるか等です。 会計士にとって必要な情報は、どのような情報が会社の財務諸表から必要とされているのか、損益計算書は事業部別、部門別または地域別に情報が必要か、特別な資本勘定の設定が必要か、給与計算はどのようにして行っているのか等です。 


以上の点を踏まえた上で、Bookkeepingは次のステップに入っていく必要があります。 

 



米国公認会計士齊藤事務所 (www.saitollp.com, info@saitollp.com):齊藤幸喜

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